子供への不要な抗生物質処方

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米国では抗生物質の乱用により薬剤耐性菌の増殖に拍車をかけているとCDC(米国疾病予防管理センター)が警告しているけれども、医師は必要であろう量の2倍を処方しているそうです。
インフルエンザや風邪のような症状(咳、喉や耳の痛みなど)は約3分の2がウィルス感染によって引き起こされますが、抗生物質はウィルス感染に反応しないそうです。だから、不要な薬で無意味でもあります。それが、57%の子供に処方されています。
これは重大な問題で、細菌が抗生物質に接触する機会が増えることにより、細菌の薬剤耐性発現を促進しています。
過去70年間に開発された抗生物質のすべての薬に対して、すでに耐性の能力が備わっています。
米国では、抗生物質耐性感染症で年間200万人が病気になり23000人が死亡しています。
医師は、抗生物質の処方にもっと注意を払うべきとしています。(CDC及びシアトル小児病院の研究)
参考サイト:UPI
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日本でも同じことが起こっていると思いますよ。なんたって、抗生物質の消費量は世界でダントツですからね。薬には必ず副作用があるから、子供ならなお更気をつけたいですね。でも、私の経験でも医師に薬を断ると良い顔をしないんですよね。医師も患者も意識を変えないとだめですね。極端な話、現在は抗生物質が無いのと同じ状況ですから、癌や脳卒中などの重篤な病気で死亡するのではなく細菌感染で死亡する人が増えてくるかもしれませんね。
なかなか新しい抗生物質は開発されないんですね。抗生物質だけでは無いですけど、薬の開発には未知の細菌を見つける事が重要で、薬品メーカーはアフリカの奥深くまで行って探しているみたいです。
でも、新しい細菌を発見しても、発見地の国が国外に持ち出すためには高額な対価を要求するから、なかなか物事が前に進まないようです。薬品メーカーも薬になるかどうか分からないのにお金を払うのに躊躇するし、発見国は薬になったら大儲け出来るのだからお金を払えと言うし、早く良い解決法を見つけて抗生物質を作って欲しいですね。

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